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 敗戦とともに工場はソヴィエトの管理下に置かれましたが、1950年東ドイツ成立を受けて国立マイセン磁器工場として再スタートしました。1960年に工場創設250周年を機に「芸術創造のための集団」を結成しその中から現代マイセン五人組が誕生しました。モデラーのルードヴィヒ・ツェプナー、画家のハインツ・ヴェルナー、モデラーのペーター・シュトラング、磁器装飾のフォルクマール・ブレッジナイダー、磁器装飾のルーディ・シュトレらで、1975年に国家功労賞を授与されました。現代マイセンの創生です。
7.戦後〜現代マイセンの創生
 1918年にマックス・アドルフ・ファイファー(1879−1957)が工場に加わると更に多くの個性的な芸術家が招聘され芸術性の高い作品が制作されました。中でも「ウニカート」と呼ばれる1品物の作品は証明書が発行される特別な作品です。
 しかし、1933年、マイセンの工場はナチスの管理下に置かれるとファイファーは解雇され、第二次大戦後までマイセンは厳しい時代となりました。
6.ファイファーの時代
 マルコリーニの後、マイセンの経営を立て直したのがハインリヒ・ゴットロブ・キューン(1788-1870)でした。鉱山技術者であったキューンは始め査察官として雇用されました。産業革命による競争を勝ち抜くためには工場の近代化が必要で、まず、磁土を改良し、粗悪な原料在庫を使用する作品をマイセン・マークの下にUの品質表示をしました。また、型造りと流し込み成形を導入することで生産性向上を図りました。
 技術者らしく製法においても1817年開発の釉下彩で「葡萄の葉」を、1827年開発のグランツゴールドでギリシャ風レリーフ装飾を発表し人気商品となりました。1849年に経営責任者となるといよいよマイセン全盛期のボタン剣の時代となりました。ロココ様式の復活によりマイセンの人気も復活し、「Bフォーム」の発売、「ブルー・オニオン」のリバイバル・ブーム、1853年に蒸気機関の採用と、キューンの工場改革で工場経営は大成功を収めました。
 キューンが引退した1870年以降もマイセンは拡大を続け、1890年代後半からアールヌボー様式が人気になると社外のアトリエと契約し斬新な作品を生み出しました。
5.キューンの時代
 1756年の七年戦争始まりとともにマイセンの工場は閉鎖となり、戦後の創業再開後も時代の嗜好がロココから新古典主義に移る中、フランスのモデラーを主任とするなどマイセンらしさが失われる時代となりました。
 1774年からマイセン工場の運営はマルコリーニ伯爵に委ねられました。しかし、イギリスの産業革命で大量に流入するウェッジウッドの廉価で質の高いクリームウェアとの競合で深刻な財政危機の中、1813年に辞任しました。
4.マルコリーニの時代
 18世紀前半のマイセン隆盛期の主役のもう一人が1733年に主任モデラーとなったヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)でした。バロックからロココへ急速な転換が図られる中、創作したモデルは1000種類を超えマイセンのテーブルウェアや人形の基礎を作りました。マイセンの基本フォームである NEVER AUSSCHNITT、ニューマルセイユ、スワン・サービスを創案し、それまでの常識を覆す造形的な作品でした。
 ヘロルトとケンドラー、二人の天才芸術家の出現が世界最高峰マイセン磁器の基礎を創り上げたのでした。
3.ケンドラーの時代
 ベドガーの死のおよそ1年後、ウィーンの絵付師ヨハン・グレゴリー・ヘロルト(1696-1775)を主任絵付師として迎えマイセンの経営は好転し、急速に発展しました。ヘロルトはインドの華など独自のシノワズリを発展させ、後年はヨーロッパの風景画や写実的なドイツの花や鳥などの新しい様式を取り入れそれ以降のデザインの基礎を作りあげました。
2.ヘロルトの時代
 1602年にオランダが東インド会社を設立してから東洋の白い地肌に鮮やかな染付けや絵付けの磁器が本格的にヨーロッパにもたらされるようになりました。それは当時のヨーロッパの焼き物の常識を超えたもので金や宝石に匹敵する宝物として王侯たちは東洋磁器を収集しました。その一人であるフリートリヒ・アウグスト1世(1670-1733)は錬金術師のヨハン・フリートリヒ・ベドガー(1682-1719)に磁器創製を命じ、1709年3月28日ついにヨーロッパ初の白磁制作に成功しました。そして1710年1月23日にアルブレヒッツブルク城にマイセン磁器工場が誕生しました。マイセン窯の誕生です。
 ベドガーが初代の工場長に就任し1713年から販売が開始されました。財政的には不振で、秘中の秘であった磁器の製法も流出し、1714年にベドガーは失意の中37歳の短い生涯を終えました。
1.マイセン窯の誕生〜ベドガーの時代
マイセンの歴史
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