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 右の写真はドイツのオークションに出品されていたアラビアンナイトのプレートです。絵柄の雰囲気から初期のシリーズだと思います。果たして本物でしょうか?

 まず、絵柄を見ると金彩の幕の中央部分は正しく描かれていますが左右の幕は紫の飾りが描かれていません。これはアラビアンナイトでは考えられません。
 次に、初期のシリーズでは必ず地面か床が下部に水平に描かれていますがこのプレートには描かれていません。 絨毯も柄がなく粗雑に描かれています。

 これは贋作かなと思い裏面の写真を見るとやはりそうでした。

 現代マイセンの最高傑作アラビアンナイト(原題”1001
Nacht")は、1973年にモデラーのL・ツェプナーにより創案されたグローサー・アウスシュニットに、H・ヴェルナーが絵柄をデザインした作品です。
 1973年以降の作品の裏面には、右の高台付近ににドットがあるもの(1972年〜80年)、左にドットがあるもの(1980年〜85年)、ドットがないもの(1985年以降)があります。この写真からすると1985年以降のものだと考

第1回 謎のアラビアンナイト

 皆様のご興味のある話題を不定期ではありますが思いつくがままに綴りたいと思います。

 第1回目は最近多く出回っているアラビアンナイトの謎について私見ではありますが解説したいと思います。
 マイセンの双剣は1723年にザクセンの紋章に因んで品質保証のために考案された商標です。本物の証として染付けで描かれた双剣の上に釉薬が塗られていますので他の窯の作品にこのマークを釉薬の上に描いてもすぐに贋作だとわかってしまいます。では、このマークがあれば全て本物のマイセンでしょうか。























えられますがこの時代のアラビアンナイトの裏面にはデコレーション番号が必ず描かれていますがこのプレートの裏面には何も書かれていません。

 マイセンのアラビアンナイトは高額品ですし人気もありますので贋作が巷に溢れています。先日某骨董店で中国製の有名な贋作のモカカップ&ソーサーを見つけました。価格が19800円でしたのでまだ良心的?かもしれませんが。

 その他の贋作の代表例として白磁に絵付けをしたものがあげられます。最近の主流かもしれません。
 マイセンでは贋作防止として、白磁の作品の裏面に「Weiβ(白即ち白磁の意味)」と藍色の染付か刻印を施しています。染付であればオークションの写真で何とか見わけられますがその文字の上を金彩を塗って隠しているケースもありますので要注意です。ドイツのオークションでは堂々と「Weiβ」と刻印されていると商品説明に書いている出品者がいましたが驚きました。クレーム対策だとしたらた悪質ですが本物のマイセンとも書いていましたので恐らく知らなかったのでしょうね。

 以上、思うがままに綴らせていただきましたが、あくまでも私見ですので間違った見解も含まれているかもしれませんが少しでも皆様の参考になれたらと思います。

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